台風15号が去り2週間が経過しました。
千葉では長期に渡り停電の生活を強いられ、現在も二千戸以上が停電しており復旧に向け作業中との報道でした。屋根の損壊なども含めなかなか復旧作業が進まず、心理的なストレスは想像を絶するものがあると思われます。
前回の記事で心配していたゴルフ場の鉄柱の下敷きになってしまっている家では、年内の復旧は難しいとのことでした。
被災された生活が長いと知らず知らずストレスが溜まっていくことがあります。
もちろん家庭や職場、学校などでも同様です。
そのような時には胸骨の中央付近にあるツボを少し押さえるだけで痛みを感じることがあります。
胸骨は胸の前中央にある骨で、左右の肋骨が付いている縦に長い喉の下からみぞおちまでの平べったい骨です。
ツボの場所は鎖骨の下から数えるとわかりやすいですが、肋骨と肋骨の間のくぼみを数えながら下に降りていきます。
鎖骨の下のくぼみを1つ目、次の肋骨の下のくぼみを2つ目、その次の肋骨の下のくぼみを3つ目と降りて4つ目のくぼみから胸骨の中央に指をスライドさせます。
少し指を上下に動かして軽く押さえて気になるところを探してみてください。そこが膻中というツボになります。
ストレスがかかると身体はこわばってきます。体の中心に向けて丸々ようになることが多いです。すると中心にある胸骨の部分に反応が現れやすくなります。
東洋医学では膻中のツボは気の流れを良くすると言われています。
胸が開きやすくなり呼吸もしっかり行えるようになるので、全身の巡りもよくなりやすいと言えます。
ですのでこのツボに反応のある方は一緒に胸のセルフケアもおすすめ致します。
方法です。
◯前胸部のセルフマッサージ
先程の膻中のツボに手のひらを当てていただき、指先まで軽く密着させ、肩に向かって鎖骨の下までの範囲を優しく手を回しながら進んでください。
私の場合は5秒かけて5回回しながら肩までさすり、肩の前を更に3回程回します。人によって回数は体の大きさや手の大きさで変わると思います。
初め手のひらを当てた時に、心臓の拍動を僅かに感じるぐらいの強さで押さえて、手全体を胸に優しく当てて密着させながら回していくことです。
しっかり肩の前まで行ってくださいね。
左右ともに3回ずつ行ってください。
もう一度膻中を押さえてみて痛みが少し軽減していればいいと思います。
◯膻中の圧迫
5秒かけて膻中を痛む手前までどちらかの人差し指か中指で抑えてください。
痛みはほとんどないくらいの強さです。
そのままの強さで優しく5秒押さえます。
5秒かけてゆっくりと指を離してください。
とても反応が出やすいところなのであくまでも優しい刺激で充分です。
1〜3回行ってください。初めての場合は1回でいいと思います。
※もしご気分等悪くなられた場合は直ちに中止してください。
◯深呼吸
腕を大きくあげながら深呼吸を3〜5回ほど行ってみてください。
深呼吸は下腹を意識して空気を吐き切ることが大切です。吐き切ることで新しい空気がたくさん取り込まれますので、胸も大きく動きます。
セルフケアとして御自身でできますので膻中を押さえて痛みのある方は是非継続してみてください。
ストレス軽減のセルフケアとして、効果が期待できると思います。
被災された皆様が1日も早く元の生活に戻れるよう、心よりお祈りいたします。