「疲れる」というのは普通のことです。
身体が疲れているのに休息を求めなければ人は身体が壊れるまで動き続けてしまいます。
だから「疲れ」はとても大切な反応です。
問題は疲れて休息を取ったのに疲れが取れないという時です。
これは自分に合った休息の仕方ができていない可能性があります。
東洋医学には陰陽論や五行説と言うものがあります。
ここで詳しい話は難しいですが、自然界の全てのものがタイプ別に分けられて、陰陽があり、バランスをとることが大切という考え方です。
陰陽は冷と温、静と動、下と上、お腹と背中、液体と気体、夜と昼などに分けられます。
五行は木火土金水と自然界の性質に合わせてカテゴリー分けをされています。
人も東洋医学ではタイプ別にカテゴリー分けされて考えられています。
雑誌やメディアなどで五行に分類するチャートがあり見たことのある方も多いのではないでしょうか。アンケート形式になっていたり自己診断できるようになっていて大きくは分けられますが、実は私はこのタイプをご自身ではっきりと見極めるのはなかなか難しいのでは?と思っています。
性格や体質により異なるのですが、他の人との比較が一般の方には難しいからです。
また環境により違うタイプの要素が加わって、混合タイプの方もいらっしゃいます。
疲れの原因もタイプによって様々で、例えば胃腸の調子が低下して栄養がきちんと取り入れられないとエネルギーが不足して疲れやすいでしょうし、睡眠障害とまでいかなくても寝つきが悪くなることもあります。また同じく寝つきが悪い場合でも神経の昂りが強く眠りにくい、眠りが浅く目が覚めやすいこともあります。朝早く目が覚めてしまう状態などもあります。栄養が取れない方、良質な睡眠が得にくい方は回復も難しいでしょうし朝から疲れが出やすいでしょう。
当院では東洋医学の考え方に基づき、本来のご自身のタイプを考慮しながらその方の現状に合ったツボを使用することで、身体に無理な負担をかけにくくする。疲れても休息で充分体力が回復する。そうした自分で疲労を回復できるような施術やアドバイスを行っています。
朝から疲れていそうだなという方をお見かけします。大変お忙しいのだろうとお察しします。ぜひそのような方にも鍼灸をご利用いただいて、元気に笑顔で毎日を過ごしていただけましたら嬉しく思います。