「経絡」について

 

経絡(けいらく)は全身を巡っています。

経絡には気血が流れ、五臓六腑と繋がっています。

 

経は縦という意味で、体の縦方向に26本のラインとなって流れています。

身体に変化があるといずれかのライン上に反応としてツボが現れます。

 

例えば下記のような症状の方は反応としてツボが現れることがあります。

・いぼ痔や切れ痔がある場合、頭のてっぺんがぺコンと凹む。

・胃が冷えている、熱を持っている場合、手の親指部分の色が変化する。

・月経の始まりに下腹部へ血が集まってくると内もも(膝の少し上に)にグリグリした棒状の

   ふくらみが現れる。

・首のコリが強いとアキレス腱付近がつっぱる。

など症状のある部位から離れたところに反応として現れることもあります。

(※経には各々名前があり臓腑と繋がっています。

他にも臓腑と直接関係がないラインもありますが主だったものが左右合わせて26本です。)

 

絡というのは、横につながるという意味があります。

経と経を繋げる、途中で分枝した経のことなどを言います。

 

したがって、たった一つのツボでも経絡によって繋がっているので、

離れた部位や広い範囲に影響を及ぼします。

身体の状態から経絡の変動を捉え、ツボを見つけて適切に鍼灸を施すことで

経絡が正され、

身体の機能が円滑に働くようになります。

その結果が、「気になっていた症状が改善した」「身体の治癒力が高まり回復に向かう」

という事になります。