カラダに数多くあるツボを刺激する事で、悩みを解消していく鍼灸治療。
鍼灸治療に限らず、ツボ、経絡を刺激する東洋医学は、なんとなく「本当に効果があるの?」と思われやすい治療だと思います。
特に、当院が実施している鍼治療は痛みがある場所に深く鍼をさして刺激をするようなものではなく、トラブルの原因となっている気血をコントロールするため、直接痛みがある場所では無い所に浅く鍼を刺す治療ですので、治療を見たり説明を聞いただけでは中々効果を信じられないかもしれません。
自分で「ツボ」を体験しやすい「合谷」
そんな半信半疑の方に、是非試して頂きたいのが「合谷」というツボです。
合谷は下のイラストのように、親指と人差し指の間の付け根部分にあるツボで、首や肩の緊張をほぐすツボの一つ。
まずはツボを刺激する前の状態をチェック
このツボで変化が分かりやすいのは、首を横にひねった時の柔らかさです。
まずは、ツボを刺激する前に、鏡に向かって横向きに立ち、首を横にひねって顔だけを鏡に向けるようにして下さい。
そして、限界まで首を横に向けた時の位置を覚えておいて下さい。
次に、合谷を刺激
ツボを刺激する前の状態をチェックしたら、先ほどのイラストを頼りに、合谷の位置を逆の手の親指などでジワーっとゆっくり圧を加えるような形で押して下さい。
推す強さは、痛気持ちいいくらいで、10秒ほど刺激すれば大丈夫です。
首の曲がり方をチェック
ツボを刺激したら、変化をチェックします。
先ほどと同様、鏡に向かって横に立ち、首をひねってみて下さい。先ほどよりも深い角度まで曲がるようになっていると思います。
右手の合谷を刺激すれば左にひねりやすく、左の合谷を刺激すれば右にという形なので、両方をバランスよく刺激してあげて下さい。
合谷を押しながら首を曲げると、更に分かりやすく効果がでやすいです。
首の柔軟性があがると、これだけでも肩こりが解消されやすくなります。
カラダは色々な場所で繋がっている
今回は分かりやすいツボとして合谷をとりあげましたが、このように、カラダは神経や筋肉などを通して色々な箇所で繋がっているため、痛みが出ている場所を刺激するのではなく、離れた場所を刺激する事で、トラブルが発生している箇所を改善していく事が可能です。
実際の鍼灸治療では、悩みの状態からその悩みがどのような原因で発生しているかを突き止め、全身のバランスを見ながら一人ひとりに合わせた治療方法で改善を行っていきます。
鍼灸治療は実際に受けて頂くしか、その治療効果を直接感じて頂く事は難しいのですが、こうしたツボを体感して頂き、鍼灸治療い興味を持って頂ければ幸いです。