なんとなく調子が悪いのに検査で異常が出ないことを「未病」と呼びます。筋力の衰えや、過度の疲労により回復に時間がかかっている状態も未病といえます。病院に行っても検査結果に異常が見られないので、原因不明と言われ途方に暮れてしまう方もいると思います。

　東洋医学は原因ではなく、身体全体のバランスが乱れた状態が続いたり、激しく乱れたことにより不調が現れると考えるため、その乱れを整えるというアプローチをします。ご自身の現在の乱れた体質を調和することで心身は治癒していく、また治癒力を向上させるという医学です。つまり東洋医学は「原因不明の不調」を治すのが得意と言えます。

　未だ病ではない「未病」は、すなわち放置するといずれ病となる可能性があるということです。病院の検査結果に異常がなかったからと安心するのは早過ぎます。せっかくご自身の不調に気付くことができたのなら、鍼・灸などで免疫機能を高め不調を吹き飛ばすところまでやってみてほしいです。病気になってしまってから治すより、未病の段階で体力を回復させる方が身体への負担は軽く、治療にかかる時間も結果として短くすみます。

　不調が激しい場合には、あまり間を開けずに施術にお越しいただくため最初は来院の回数が多いと感じられるかもしれません。しかしながら、未病が改善されてゆけば、回数を減らし、また未病の症状が出ないようメンテナンスに来院されるというスタイルに変えられます。当院は未病を防ぎながら健康に日常生活を送るお手伝いをしています。