脈診

 

台風19号が近づいています。

過去にないほどの勢力を持った台風ということで、ニュースでは何度も注意を呼びかけています。

スーパーやホームセンターでは、窓の飛散防止にテープが品薄の状態になっているようです。

私もテープを購入して窓に貼り、窓の近くにある電気が通るものは移動させました。

無事に通過してくれることを願うばかりです。

 

当院では普段はり治療中に必ず脈診というものをさせていただいています。

何のためにしているんだろう?と疑問に思われている方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明させていただこうと思います。

脈によって分かることは様々ですが、触れた強さによって身体にエネルギーがしっかりとあるかどうかを知ることができます。弱弱しく抑えると脈動を感じなくなってしまう場合はエネルギーが少ない状態と言えます。

触れるとすぐに脈動を感じる場合は身体の表面に近い部位に変調があり、

グーっと抑えていって触れる場合は身体の内側の方に変調があったり、全体的にエネルギーが少ない場合などがあります。

また脈の速さによって身体に熱が多い状態か、それとも冷えている状態かを知ることができます。

速い場合は熱が多いことが多く、遅い場合は冷えていることが多いです。

また脈を診る所、手首に近い所は上半身、離れている所は下半身、間はお腹、などのそれぞれの状態を知ることができます。

胸に熱が多い、のぼせや冷え、腹部の滞りなどです。

またさらに細かく東洋医学で言う肝、心、脾、肺、腎の五蔵が上手く機能しているか、バランスが取れているかなども知ることができます。

そこで初めにお聞きしたお話や腹診、舌診などの情報と併せて鍼の治療内容を決めていきます。

そして治療中も脈を診せていただいて、身体のバランスを確認しながら鍼やお灸を加えたりします。

少し煩わしいかもしれないのですが、より治療効果を高める為にさせていただいています。

いつもご協力いただきありがとうございます!

 

今回の投稿で、何でいつも脈を診ているんだろう?と言う疑問が解消されれば幸いです。私自身も不思議に思うこともありますが、実際に脈と身体の状態を照らし合わせると納得できてしまうんですよね。

東洋医学恐るべし!です。